生命保険会社の信用01
大和生命が破たんをしました。原因は、有価証券市場の想定外の相場悪化によるものということのようです。確かに株式市場や為替市場は危機的状況ということはいえるかもしれませんが、ハイリスク運用に傾斜するのは生命保険会社の常道に反します。適切なリスク管理をしていたのであれば、倒産の憂き目には合わないはずでやはりリスク管理は不適切といわざるをえないことでしょう。結果がリスク管理が適切かどうかを示すということです。
生命保険会社が倒産するとしたら資産運用だというのは私が以前生命保険会社の経営を学んだときに聞いた言葉ですがまさに今回も資産運用で倒産しています。高い利回りの運用を目指し、リスクをとるというのも高い利回りの商品を販売するという販売政策の失敗があります。運用リスクをわざわざとらないといけない高い利回り商品をどうして販売するのかという疑問はあります。こういういわば会社にとって悪い商品を売って、会社としてどうするのかという根本問題があります。いっけん、経営成績の見かけはよくなるのかもしれませんが、内容は悪くしかなりません。それでも、大きくしたい、販売をしたいというのが全面に出ると予定利率の高い商品の販売に傾いてしまうのかなと思います。
金融庁の検査があり、結果の報告を受けてというタイミングのようであり、直接の引き金は金融庁報告にあるのかなとも思います。金融庁が大和生命はほかの生命保険会社と違うというコメントを発表し、生命保険会社への信用不安のかき消すように努めています。他の生命保険会社が高い割合のハイリスク資産をもつはずはなく、今回のはたんは大和生命独自の問題とは思います。
ただ、2008年3月末から半年たち、資産内容が半年の間に急激に劣悪するということが当たり前のようにあるというのは、現実を目の当たりにすると怖いものがあります。市場の動きが早く、マーケットリスクにさらされているということがよくわかります。
生命保険会社の破たん処理についてはすでに先例もあり、大体の手順は想定されます。契約者からすれば、当面の解約手続きの禁止が痛いのと、保険料は払い続けなければならない心理的負担が大きいものと思われます。責任準備金のカットや予定利率の引き下げが可能性としてあり、保険商品としての価値が下がります。その結果、保険金削減となります。保険契約者保護機構による保護がありますので、ある程度は保護されるといえます。
大和生命の破たんは過去の生命保険会社の破たんに学んでおらず、非常に残念な出来事でした。


Comments